2026年9月、小林製薬の肩こり薬「コリホグス」がXで大きな話題となった。
きっかけは、服用後に長年の筋肉のこわばりが驚くほど楽になったという投稿。筋肉を緩める成分が入った市販薬ということで、多くの人が関心を寄せることになった。
しかし、コリホグスについて調べていくと、思いもよらない用途で名前が挙がっていることがわかった。
アナル拡張やアナルセックスに関心を持つ人たちの間でも、以前からコリホグスの名前が出ていたというのだ。
2026年9月、Xでコリホグスが大バズり
話題のきっかけとなったのは、2026年9月27日にXユーザーのyuki476氏が投稿した体験談だった。
投稿者は、コリホグスを服用したところ、骨折して以来20年以上感じられなかったほど全身の筋肉がほぐれた感覚があったと報告。
あまりに効き目を実感したため、逆に怖くなるほどだったという。
この投稿は広く拡散され、Xではコリホグスについての感想や購入報告、成分に関する話題が次々と登場することになった。
なお、元の投稿には「自白剤と同成分」という話を見かけたとの記述もあるが、投稿者自身が真偽不明としているものであり、確認された事実ではない。
そもそもコリホグスはどんな薬なのか?

コリホグスは、小林製薬が販売する指定第2類医薬品。筋肉を緩める成分が配合された、飲むタイプの肩こり薬だ。
大きな特徴は、筋肉弛緩成分の「クロルゾキサゾン」が配合されていること。
| 主な成分 | 作用 |
|---|---|
| クロルゾキサゾン | 硬直した筋肉を緩める |
| エテンザミド | 肩や首などの痛みを和らげる |
| カフェイン水和物 | 薬による眠気を防ぐ |
公式に認められている効能・効果には、肩や首筋の痛み・こり、腰痛、背痛、関節痛などがある。
つまり、単に痛みを抑えるだけでなく、硬くなった筋肉そのものを緩める作用を持つ薬というわけだ。
ただし、筋肉弛緩作用があるといっても、すべての筋肉が一様に緩むわけではない。服用後の運転や飲酒、ほかの鎮静薬との併用などについても注意事項が定められている。
実は以前からアナルセックス界隈で知られていた?
Xで話題になった直後の2026年9月29日、匿名メッセージサービス「お題箱」に、こんな投稿が寄せられていた。
今話題になってる「コリホグス」は以前からアナルセックス界隈では有名な薬
これに対して、お題箱の持ち主である織田牛奈氏は「そんな界隈知りとうなかったわ」と返信している。
筋肉を緩める薬なら、肛門を締める筋肉も緩むのではないか。そうした発想から性的な用途に結びつけて考える人がいるらしい。
また、Xでもコリホグスとアナルセックスを結びつける話題が登場している。
もっとも、匿名の証言だけでは、以前からどの程度知られていたのかは判断できない。
ところが、実際に過去の匿名掲示板を調べると、Xでの大流行より前にコリホグスについて語っている書き込みが見つかった。
2025年のPINKちゃんねるにコリホグスの書き込みがあった
成人向け匿名掲示板「PINKちゃんねる」のオナテク板では、薬物と性的行為に関する話題が交わされていた。
注目したいのは、2025年9月18日の書き込みだ。
クロルゾキサゾン(コリホグス)とカリソは相性いい感じ
2025年9月18日・レス295
「カリソ」とは、文脈上、筋弛緩薬のカリソプロドールを指していると考えられる。
さらに同日には、カリソの使用目的について、筋肉が緩む感覚や多幸感を求め、性的なプレイに利用しているという自己申告もあった。
別の書き込みでは、コリホグスとカリソは効果が重複しているのではないか、という疑問も出ている。
少なくとも2025年9月の時点で、コリホグスを性的な用途と結びつけて語る人たちが存在していたことがわかる。
2026年9月のバズりによって初めて生まれた発想ではなかったようだ。
ただし、掲示板の書き込みは匿名の自己申告であり、実際の使用状況や効果まで裏付けられたものではない。
出典:PINKちゃんねる・オナテク板のスレッド(レス295~298など)
コリホグス以外にもさまざまな薬が話題に
この掲示板では、コリホグス以外にもさまざまな医薬品や薬物の名前が登場する。
そもそも、薬物の作用を利用して自慰行為をすることは、ネット上で「キメオナ」と呼ばれている。
今回の掲示板も、そうした話題を扱うスレッドの一つだ。
カリソ(カリソプロドール)
海外で筋肉の痛みやこわばりに使用される筋弛緩薬。掲示板では肛門を使った性的なプレイに関連して名前が挙がっていた。
ただし、カリソプロドールには眠気や依存、乱用の危険性があり、米国の医薬品情報でも注意喚起されている。
デパス(エチゾラム)
不安や筋緊張の緩和などに用いられる処方薬。掲示板ではほかの薬と比較する形で登場している。
こちらも眠気や依存などに注意が必要な薬であり、性的な効果を目的とした使用が認められているわけではない。
フェニバット(Phenibut)
海外で利用されてきた中枢神経系に作用する物質。掲示板では性的な快感への影響について推測する書き込みがあった。
ただし、日本で性的用途への有効性や安全性が確認された薬というわけではない。
その他の薬物
ほかにも、神経障害性疼痛などに用いられる「リリカ(プレガバリン)」、鎮痛薬の「トラマドール」、合成カンナビノイド系として語られている製品など、多種多様な名前が登場していた。
ただし、これらの薬物すべてがアナル拡張のために使われていたという意味ではない。性的興奮や意識状態の変化、薬物そのものへの関心など、書き込みの目的はそれぞれ異なる。
また、医薬品の名称に見える俗称や未確認の製品名も混在しているため、掲示板の情報をそのまま薬の効能として受け取ることはできない。
コリホグスで本当にアナルは緩むのか?
ここで気になるのは、そもそも筋弛緩薬によって肛門括約筋が緩むのか、という疑問だ。
肛門を閉めている括約筋には、大きく分けて2つの種類がある。
- 内肛門括約筋:自分の意思では動かせない平滑筋
- 外肛門括約筋:自分の意思で締めたり緩めたりできる横紋筋
これらの筋肉が協調して働くことで、排便をコントロールしている。
一方、コリホグスに配合されているクロルゾキサゾンは、筋肉のこわばりを緩和するための成分だ。
しかし、筋肉弛緩作用があることと、肛門括約筋を性的な目的に適した状態まで緩められることは、まったく別の話である。
コリホグスの正式な効能・効果にアナル拡張は含まれておらず、その目的での有効性や安全性を示す臨床的な根拠も確認できない。
さらに、薬による眠気や判断力の低下が起これば、体の異常に気づきにくくなる危険性もある。別の筋弛緩薬や鎮静作用を持つ薬物との併用、過量服用も危険だ。
掲示板には複数の薬を組み合わせて使用したとする書き込みも見られるが、安全性が確認された方法ではない。
あとがき
肩こりに悩む人の体験談から大流行したコリホグス。
一般的には肩こりや腰痛を和らげるための薬だが、少なくとも一部の人たちは、それ以前から性的な用途に注目していたらしい。
もっとも、昔から有名だったという話がどこまで本当なのか、肛門括約筋にどのような影響があるのかについては、まだわからないことも多い。
それでも、2025年の掲示板にすでに名前が登場していたという事実は、なかなか興味深い。
肩こり薬一つを取っても、人によって注目するところはずいぶん違うようだ。


コメント