ラブホテルを男女が利用したあと、当然ながら部屋はそれなりの状態になります。
乱れたベッド、濡れた浴室、大量のティッシュ、空き缶や食べ物のゴミ。
そしてラブホテルだけに、使用済みのコンドームや体液の付いたシーツが残されていることも。
それでも次のお客さんが通される際には綺麗な客室へ元通り。
その裏側で働いているのが、ラブホテルの清掃員です。
仕事そのものはベッドメイクや浴室清掃が中心ですが、普通の宿泊ホテルと違うのは「休憩」や「ショート」で同じ部屋が一日に何度も回転すること。
実際にはどんな仕事なのか。
時給はいくらなのか。
求人はどこで見つかるのか。
ネット上に残されている清掃員の体験談も交えながら、その裏側を見ていきます。
ラブホテル清掃員とはどんな仕事?

ラブホテル清掃員は、利用客が退室した部屋を次の客が使える状態へ戻す仕事です。
求人では「清掃スタッフ」だけでなく、
・ルームメイク
・ベッドメイク
・客室清掃
・メイクスタッフ
などの名称でも募集されています。
現在掲載されている求人を見ると、未経験者歓迎の募集も普通にあり、特別な資格が必要な仕事ではありません。実際の求人には客室のベッドメイク、浴室清掃、ロビー清掃などが仕事内容として並んでいます。
主な作業はこんな感じ。
| 作業 | 内容 |
|---|---|
| ベッドメイク | シーツ・枕カバーなどを交換 |
| 浴室清掃 | 浴槽・床・壁・鏡などを洗う |
| トイレ・洗面 | 汚れ、水滴、髪の毛などを除去 |
| 客室清掃 | ゴミ回収、テーブルや床の清掃 |
| 備品補充 | タオル、歯ブラシ、コンドームなど |
| 最終確認 | 忘れ物や汚れが残っていないか確認 |
やっていることだけなら、普通のホテル清掃とそれほど変わりません。
ただし、働き方はかなり違います。
迷路亭愛ホテル清掃って聞くと、一部屋ずつ静かにお掃除するイメージがあるけど、ラブホは「休憩客が帰ったらまた次!」があるのよね。ここが結構大きな違いよ。
客が帰ったらどうやって清掃へ入る?


2026年に日刊SPA!が取材したラブホテル清掃員の勤務先では、リネン室に各部屋の利用状況を確認するモニターがあり、「空き」「ショートタイム」「宿泊」などを見ながら動いていました。
精算が始まれば清掃の準備。
客が退室し、スタッフと鉢合わせしないことを確認してから客室へ向かいます。
部屋に入ったら、まずタバコの火や電源が入ったままの家電などがないか確認。
浴槽のお湯を抜き、ゴミや使用済みリネンを回収してから清掃開始です。
一室6〜10分で仕上げる現場も


実際にラブホテル清掃を経験した人の記録では、一室を2〜3人で担当し、完成まで6〜10分以内だったというケースがあります。
その人は初日の6時間勤務で約12室を清掃しています。
別の経験者も、3人なら一室10分程度、遅くても15分以内を目安としていたと説明しています。
3人なら、
・ベッド
・洗面や客室
・浴室
といった具合に分担。
一人がシーツを剥がしている間に、別の人は風呂。その横でもう一人がゴミ回収。
清掃というより、部屋をチームで一気にリセットする感覚に近い仕事です。



一室10分前後って、家の掃除感覚で考えるとなかなかの速さよ。最初は「掃除できるか」より「周りを見ながら次に動けるか」の方が大変そうね。
ラブホテル清掃員の時給相場はいくら?
2026年8月時点の求人を見ると、地域や時間帯によってかなり差があります。
たとえば現在の東京都内の求人では、ラブホテルのフロント&ルームスタッフが時給1,300〜1,500円、レジャーホテルの夜勤清掃で1,350〜1,750円、鶯谷のホテルルーム清掃で1,350円以上などの募集が確認できます。
埼玉県では、ラブホテル清掃で時給1,150円以上の募集なども掲載されています。
ざっくり言えば、首都圏では1,100円台〜1,500円前後を中心に、勤務時間や条件によってさらに高くなる募集もある、といったところ。
「ラブホテルだから必ず高時給」というわけではありません。
夜勤なら深夜割増が付く
22時から翌5時の労働には、通常の賃金に25%以上の深夜割増が必要です。
24時間動いているラブホテルでは夜勤募集も珍しくないため、夜に働ける人なら収入を上げやすくなります。
ホテルによっては「大入り手当」も
日刊SPA!が取材した25歳の清掃員の勤務先には「大入り」という制度がありました。
その日の客数が一定数を超えると、時給とは別に手当が支給される仕組み。
取材先では客数100を超えると1,500円、120を超えると2,000円と増えていき、月によっては大入り手当だけで数万円になることもあったそうです。
当然、すべてのホテルにある制度ではありません。



ラブホなら高給!って決めつけるより、時給+深夜手当+大入りや土日手当まで見た方がいいわね。忙しくてヘトヘトなのに「もうちょい客来て!」ってなるのは面白いけど。
ラブホテルの求人はどこで探す?


「ラブホテルの求人なんて、特殊な夜職求人サイトを探さないと出てこないのでは?」
と思うかもしれません。
でも実際には普通です。
求人ボックスには現在も埼玉県のラブホテル清掃求人が掲載されており、Indeedでもラブホテルやレジャーホテルのルーム・清掃スタッフを検索できます。
求人ボックス自体も、さまざまな求人サイトや企業の採用ページをまとめて検索する一般向け求人検索サービスです。
探すときは、
・求人ボックス
・Indeed
・タウンワークなどの一般求人サイト
・ホテル公式サイトの採用ページ
あたりから探せば十分。



普通の求人サイトで「ラブホテル清掃」がズラッと出てくるの、知らない人にはちょっと意外かも。別に裏口から紹介してもらうような仕事じゃないのよ。
「ラブホテル」で出なければ検索ワードを変える
求人サイトによっては「ラブホテル」という言葉を使っていません。
そんなときは、
・レジャーホテル
・ルームメイク
・ベッドメイク
・客室清掃
・ホテル清掃
でも検索してみると見つかります。
実際にIndeedでも「レジャーホテルの清掃員」という名称で求人が掲載されています。
応募前に「清掃専任か」は確認しておこう


ここは結構大事。
「ルームスタッフ」「ホテルスタッフ」という求人の中には、客室清掃だけでなくフロントなどを兼ねる募集もあります。
実際に現在の求人にも「ラブホテルフロント・清掃」「清掃&フロントスタッフ」といった募集があります。
接客を避けたくて応募するなら、
「清掃専任ですか?」
「電話やフロント対応はありますか?」
くらいは確認しておいた方が安心です。



「ルームメイク募集なら一日中お掃除だけでしょ」と思って応募したら、電話もフロントもやります、では話が違うものね。求人タイトルより仕事内容をちゃんと見るのよ。
ラブホテル清掃員のきついところ


ラブホテル清掃と聞くと、
「使用済みコンドームを触るのが一番きつそう」
と考えがち。
でも経験談を読んでいると、もっと頻繁に出てくるのがスピードと体力です。
ショート客が続けば次から次へと清掃
ラブホテルには宿泊だけでなく、短時間の休憩利用があります。
ショートなら客が出たあと清掃し、また次の客を入れられます。
日刊SPA!の取材でも、ショート利用では約2時間程度で退室するケースがあり、クリスマスや三連休の中日などは部屋の回転数が増えると語られています。
一方、宿泊客が入れば翌朝まで部屋は基本的に空きません。
つまり同じホテルでも、
「今日は暇」
という日と、
「さっき掃除した部屋がもう空いた」
という日の差が大きめ。
ベッドメイクとリネン運びが地味に重い
シーツを剥がす。
新しいシーツを張る。
中腰でベッドを整える。
浴槽へかがみ込んで洗う。
濡れたタオルや使用済みリネンを運ぶ。
これを何室も繰り返します。
派手さはありませんが、腰や足にはしっかり来る仕事です。
とんでもなく汚れた部屋に当たることもある


普段のゴミなら、
ティッシュ。
飲み物の容器。
食べ物。
使用済みコンドーム。
このあたり。
ただしラブホテルなので、それだけでは済まないこともあります。
吐しゃ物や血の付いたリネンなど、普通の家庭清掃ではできれば遭遇したくないものを処理する可能性もあります。
毎日のように凄惨な部屋へ入る仕事だと考える必要はありませんが、「どんな状態の部屋でも次の客を入れられるところまで戻す」というのは清掃員の役目です。
腰が弱い人はかなり注意


家庭のベッドメイクを一度するのと、一日に何室もやるのは別物。
しかも浴室清掃も中腰。
ゴミやリネンも運びます。
仕事内容そのものは単純でも、身体にはじわじわ来ます。
極端に腰が弱い人には結構厳しい仕事です。
実際に働いた人のラブホテル清掃体験談


実際に働いた人の話を見ると、求人票だけでは分からない現場の感覚がかなり見えてきます。
体験談その1 初日から6時間で約12室
ラブホテル清掃を体験した人の記録では、初日にベッドメイク、風呂、洗面台、トイレなどの清掃方法を教わり、一室を2〜3人で作業。
一室6〜10分ほどで仕上げ、その日の6時間勤務で約12室を清掃しています。
満室などで清掃する部屋がない時間には休めるものの、宿泊客がチェックアウトする時間帯には休む間もなく清掃が続いたとも書かれています。
体験談その2 最初は全体の動きが分からない
別の経験者によると、2〜3人のチームで部屋・洗面・風呂などをローテーション。
さらに複数の部屋が同時に空けば、一人が先に次の部屋へ入り、ゴミ回収やシーツ剥がしを済ませておくといった動きもしていました。
モニターを見ながら、
誰がどこにいるか。
どの部屋を優先するか。
次に何を準備すべきか。
こうした全体の動きが分かるまでには時間がかかったとのこと。
家の掃除とは、かなり勝手が違います。
体験談その3 繁忙日はショート客が次々来る
25歳の現役清掃員への取材では、クリスマスなどはショート客によって部屋がどんどん回転し、体力的にはかなりしんどくなると語られています。
その一方で勤務先には大入り手当があるため、忙しいほど「もっと入れ」と思うこともあるそうです。
忙しい。
疲れる。
でも手当は増える。
妙に現実的な話です。



こういう仕事って「変な物を見た話」ばかり注目されがちだけど、本当に毎日効いてくるのは、結局スピードと体力なのよね。
ラブホテル清掃にはメリットもある
ここまで読むと、かなり大変そうに見えます。
でも当然、向いている人にはメリットもあります。
| メリット | 向いている人 |
| 未経験から応募できる求人がある | 清掃経験がない |
| 接客の少ない求人を選べる | 人前に出るのが苦手 |
| 夜勤がある | 夜型で稼ぎたい |
| Wワーク可の求人もある | 本業と掛け持ちしたい |
| 髪型・髪色が自由な求人もある | 身だしなみ規定が苦手 |
| 作業結果が分かりやすい | 黙々作業が好き |
現在の募集でも、未経験歓迎、副業・WワークOK、髪型・髪色自由などを掲げるラブホテル・レジャーホテル求人があります。
何より、仕事の結果がかなり分かりやすい。
荒れたベッド。
濡れた浴室。
散らかったゴミ。
それを片付けて、数分から十数分後には何事もなかったような客室へ戻す。
掃除好きなら、この変化には達成感があります。
ラブホテル清掃員に向いている人は?
向いているのは、
・接客より黙々作業が好き
・掃除そのものが苦にならない
・身体を動かす仕事が好き
・忙しいときほど集中できる
・夜勤が苦にならない
・使用済みコンドームなどを仕事として処理できる
・チームでテキパキ動くのが得意
こんなタイプ。
逆に、
・かなりの潔癖症
・腰が弱い
・体液や吐しゃ物を見るだけでも無理
・急かされる仕事が苦手
・自分のペースでしか作業したくない
という人には結構厳しめ。
求人を見つけたらここをチェック
| 確認すること | 理由 |
| 一室を何人で清掃するか | 1人と複数人では負担が違う |
| 清掃専任か | フロント兼務求人もある |
| 夜勤があるか | 給料と生活リズムが変わる |
| 一室の目安時間 | スピード感が分かる |
| リネン運搬があるか | 体力的な負担に影響 |
| 大入りなどの手当 | 実際の収入が変わる |
| 車・バイク通勤できるか | 郊外型ホテルでは重要 |
特に「何人で一室を掃除するのか」と「清掃以外の仕事があるのか」は、応募前に知っておきたいところです。
エッチな仕事というより「超高速で部屋を元に戻す仕事」


ラブホテル清掃という名前だけ聞くと、ちょっと怪しい仕事を想像します。
でも実際にやっていることはかなり泥臭い。
客が帰る。
ゴミを拾う。
シーツを剥がす。
風呂を洗う。
ベッドを作る。
備品を補充する。
そして次の部屋。
体験談では、一室を2〜3人で6〜10分程度で仕上げていた現場もありました。
使用済みコンドームを拾うこともある。
妙な汚し方をした部屋に当たることもある。
でも、毎日一番効いてくるのはエロさではなく、スピードと体力です。
一方で求人そのものは特殊ではなく、求人ボックスやIndeedなど一般的な求人サービスから普通に探せます。
誰かが散々楽しんだあとの客室を、何事もなかったような状態へ戻す。
ラブホテルが今日も次々と客を迎えられるのは、その裏で清掃員たちが部屋をリセットし続けているからです。



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