現在のパチンコ・パチスロにも、水着姿の女性キャラクターや胸元を強調したセクシーな演出は登場します。
しかし、1990年代から2000年代前半のお色気台は、その程度では済みませんでした。
大当たり中に女性が一枚ずつ服を脱ぐ。
目押しに成功すると、AV女優の裸が現れる。
確変大当たりを限界まで連続させると、女神のヘアヌードが一瞬だけ表示される。
パチンコ店は18歳未満が入れない場所とはいえ、今のホールではまず見られない演出ばかりです。
なぜ昔のパチンコ・パチスロはここまでエロかったのでしょうか?
今回は、バルテックのAVパチスロ『美麗』をはじめ、乳首や脱衣、ヘアヌードまで搭載していた伝説のお色気台を紹介します。
どのような条件を満たすと何が見られたのか、なぜ現在では同じ内容の機種を販売できないのかまで詳しく見ていきましょう。
昔のお色気台はエロ映像を見るための条件まで凝っていた

昔のお色気台は、通常時から裸の女性を延々と流していたわけではありません。
ボーナス中の目押し、大当たりラウンド、特定のリーチ、確変の連続回数など、遊技上の条件を満たした人だけが過激な映像を見られる仕組みになっていました。
出玉を獲得したうえで、さらにお宝映像まで解放される二段構え。
エロい映像そのものが、プレイヤーにもう一度大当たりを引かせるためのご褒美として使われていたのです。
| 機種名 | 登場年 | エロ演出を見る主な条件 | 表示された内容 |
|---|---|---|---|
| 麗ギャルズ | 1995年 | 大当たりラウンド中の野球拳 | 女性が服を脱いでいく |
| CR乙姫4 | 1997年 | 特定リーチや大当たりラウンド | 乙姫の胸が露出する |
| セクシーショット | 1998年 | のぞきやパンチラのリーチに成功 | 着替え、パンチラ写真 |
| CRメタルアーミーV2 | 1998年 | 5連リミッター到達時の最終ラウンド | 女神の下半身まで表示 |
| 美麗 | 2001年 | BIG中の目押しでパネルを全破壊 | AV女優のお宝画像や胸の露出 |
| CRミニスカポリス | 2002年 | 全回転、再抽選、大当たりラウンド | 脱衣、乳首、実写プレミアム |
現在なら問題になりそうな映像でも、簡単には見られない隠しご褒美にすることで、ゲームとして成立させていた面があります。
ただ脱ぐのを眺めるのではなく、自分の引きや技術で脱がせる。
その露骨さこそ、平成のお色気台ならではの魅力でした。
美麗 目押しが上手いほどAV女優の露出度が上がる
2001年にバルテックから登場した『美麗』は、メーカーが後継機の公式ページでもAVパチスロと表現している伝説的な4号機です。
液晶に登場したのは、安里祐加、森野いずみ、仲西さやかの3人。
最大の特徴は、BIGボーナスのJACゲーム中に挑戦できるパネルアタックでした。
液晶画面は複数のパネルで覆われており、その奥に女優のお宝画像が隠されています。
プレイヤーが指定されたタイミングに合わせてストップボタンを押すと、画面上のパネルが破壊される仕組み。
すべてのパネルを壊せば、隠されていた画像を最後まで見ることができました。
難易度はAからDまでの4段階。
簡単なAは比較的控えめな画像ですが、難易度が上がるほど目押しが厳しくなり、その代わりに女性の露出度も上昇したとされています。
さらに、パネルアタックの画像だけで終わりません。
BIG終了後には女優が胸を露出した映像が表示されることもありました
。ボーナスを引き、JACゲームを消化し、目押しでパネルを壊した先に、ようやく裸が待っている構成です。
出玉だけを求めるなら、素早くボーナスを消化した方が効率的。
それでも胸や尻が隠れているパネルを優先して壊し、お宝画像の完成を目指すプレイヤーが続出しました。
パチスロの技術介入と脱衣ゲームを、本当に合体させてしまった一台です。
迷路亭愛難しい目押しに成功するほど、女優さんの露出も増えていくの。メダルを増やすための技術ではなく、裸を見るために目押しを練習した人もいたでしょうね。煩悩が技術を育てた台よ
美麗II AV女優からグラドル路線へ変更するも5号機初期・大人しい演出のせいであまりヒットせず
初代から約4年後、バルテックは5号機第一弾として『ストライクゾーン in 美麗II』を発表しました。
初代で好評だったパネルアタックは継承されたものの、出演者はAV女優から、一般公募で結成されたグラビアアイドル系ユニット「ストライクゾーン」へ変更されています。
チャレンジボーナス中に獲得したアイテムを利用すると、次回のBIGボーナスでパネルを壊しやすくなる仕組み。
BIG中は、リール上に指定された小役を出現させることで、九つに分割された液晶パネルを一枚ずつ開放。すべて開けば、メンバーのコスプレ姿や水着姿を収録したお宝映像が完成しました。
ただし、初代のようにAV女優の裸や胸が現れるわけではありません。
露出は大幅に抑えられ、内容もコスプレや水着を中心とした健全寄りのグラドル路線へ変更。初代が持っていたAVパチスロらしい怪しさや、目押しで裸を開放する背徳感は薄れてしまいました。
さらに、『美麗II』が登場したのは5号機時代の初期です。
当時の5号機は4号機に比べて出玉性能が低く、プレイヤーから敬遠されがちな時期でした。そこへ露出を抑えたお色気演出を組み合わせても、強い注目を集めるまでには至りません。
開発したバルテックも、大手メーカーほど販売網や設置台数を持たない中小メーカー。話題性のある機種を作っても、全国のホールへ大量導入されるような立場ではありませんでした。
結果として『美麗II』は、ほとんどヒットしないまま姿を消しています。
もっとも初代『美麗』も全国的な大ヒット機だったわけではありません。
販売台数や稼働で歴史に残ったというより、AV女優を起用し、目押しでお宝画像を開放するという異様な仕様だけが後世まで語り継がれた一台。
続編はその数少ない個性まで薄めてしまい、出玉もエロも中途半端な台になってしまったのです。
サラリーマン金太郎 野球拳に勝つとホステスがおっぱいポロリ
2001年にロデオから発売された4号機『サラリーマン金太郎』にも、現在では搭載が難しい乳首露出演出がありました。
本機は、爆裂AT「金太郎チャンス」による強烈な出玉性能で知られる大ヒット機。お色気を前面に出したパチスロではありませんが、通常時の連続演出として野球拳が用意されています。
演出は「銀座へ直行」の表示から発展。
銀座のクラブを訪れた金太郎が、店の女性と野球拳で対決します。金太郎が勝利すればボーナス、または金太郎チャンス当選が確定するチャンス演出でした。
そして勝利時の画面では、野球拳に負けた女性がおっぱいをポロリ。
小さく粗い液晶映像とはいえ、女性の乳首までしっかり描かれていました。
『美麗』のように裸を見ること自体がゲームの目的になっているわけではなく、あくまで数あるボーナス告知演出の一つです。
時速5,000枚とも宣伝された爆裂AT機を打っていたら、銀座のホステスが野球拳を始め、当たれば乳首を見せてくれる。
そんな演出が、怪しい弱小メーカーの珍台ではなく、全国のホールへ大量導入された人気漫画のタイアップ機にまで普通に入っていたのです。
なお、『サラリーマン金太郎』の販売台数は約11万8,000台。
エロ演出の奇抜さだけが記憶に残った『美麗』とは違い、こちらは出玉性能でも本当にヒットした台でした。乳首は人気の理由というより、爆裂ATの横に何気なく添えられた平成らしいサービス演出だったのです。
ちなみにこちらのサラリーマン金太郎、サミーが運営するオンラインパチスロゲーム「サミー777タウン」で配信されておりPCで遊ぶ事が出来ますが、そちらは地味下着姿に修正されてしまっています。
CRメタルアーミーV2 5連リミッター到達時だけヘアが見えた
1998年に西陣から登場した『CRメタルアーミーV2』は、ヘアヌードが表示されるパチンコとして話題になりました。
ただし、大当たりすれば毎回ヘアヌードが見られたわけではありません。
本機は確変大当たりの連続回数に上限を設けた5回リミッター機です。
確変率は2分の1。
確変を引き続けて大当たりが5回に到達すると、そこで連続確変が終了する仕組みでした。
ヘアヌードが表示されたのは、この5連リミッターへ到達した大当たりの最終ラウンド。
通常の大当たり終了時は、液晶に女神の上半身が表示されて終わります。
ところがリミッター到達時だけは映像が下半身まで広がり、陰毛部分が一瞬見える特別画像に変化しました。
つまり、ヘアヌードを見るためには大当たりを引くだけでは足りません。
最初の大当たりで確変を引き、さらに確変大当たりを重ね、5回の上限まで到達する必要がありました。
やっと到達しても、見られるのは最終ラウンドの短い時間だけ。
何万円も使った末に、4インチの小さな液晶へ一瞬だけ表示されるヘアヌードです。
現在の感覚では割に合わないようにも見えますが、当時はその一瞬を見るために打ち続ける理由がありました。



5連続大当たりの最後に一瞬だけってのが特別感があるわね、当時の液晶なんてちいさくて画質もチープだったけど、だからこその興奮もあると思うわ。
CR乙姫4 リーチや大当たり中に乙姫がポロリ
1997年にメーシーから登場した『CR乙姫4』は、乙姫三姉妹が登場するパチコン機でした。
本機では、特定のリーチや大当たりラウンド中に乙姫の胸が露出します。
大当たり中の乙姫を見るために打ち込んでいたという当時のプレイヤーも多く、機種掲示板にもポロリ演出に見入っていたという思い出が残されています。
大当たり中は、ラウンドの進行に合わせて乙姫の映像が変化。
羽衣をまとった姿から、胸が露出した姿まで表示される構成になっていました。リーチ中にも胸が見える場面があり、乳首を出していた代表的な機種として語られることの多い一台です。
『美麗』のような実写AVではなく、アニメ調のキャラクター。
それでも女性の胸部を直接描いているため、現在の基準ではそのまま搭載できない演出です。
麗ギャルズ 大当たりラウンド中に野球拳で脱衣
1995年に三星から登場した『麗ギャルズ』は、型式名を『ギャルズ16』といい、16人の女性が登場する時短デジパチです。
シリーズ前作の『ギャルズ13』では、大当たり中に野球拳が行われ、勝負の結果に合わせて女性が服を脱ぐ演出が搭載されていました。
『麗ギャルズ』では、その野球拳と脱衣の要素を受け継ぎながら、時短機としてのゲーム性も強化されています。
女性が必ず最後まで脱ぐとは限りません。
野球拳で早い段階から負けが続けば、期待したほど脱がないまま大当たりラウンドが終わってしまうこともありました。
大当たりを引いたのに、お目当ての女性があまり脱いでくれない。
次こそはもっと見たいと、再び打ち始める。
脱衣の結果に当たり外れを設けることで、エロ演出自体が次の遊技を促す仕掛けになっていました。
セクシーショット 盗撮に成功すれば大当たり
1998年にマルホンから登場した『セクシーショット』は、エロいだけでなく、現在なら設定そのものが問題になりそうな一台です。
主人公は、カメラを持って女性を追いかけるカメラ小僧。
のぞきリーチでは、学校から更衣室の壁、壁に開いた穴へと画面が近づいていきます。
着替え中の良美ちゃんを無事に撮影できれば、大当たりを示す合格の文字が表示されました。
撮影に失敗すると、竹刀を持った男性教師に見つかります。
パンチラリーチでは、風で女性のスカートがめくれる瞬間を撮影できれば成功。
風速は3メートル、10メートル、30メートルと上昇し、風が強くなるほどパンチラ撮影の期待度も高くなりました。
通行人に邪魔されず、パンチラ写真を撮影できれば、こちらも合格です。
下着姿を表示するだけでなく、のぞきや盗撮の成功を大当たり条件として描いている点が強烈。
現在の基準では、性的表現だけでなく、犯罪行為を誘発するおそれのある内容としても問題になる可能性があります。
CRミニスカポリスX/W 再抽選で3人のポリスが乳首を露出
2002年に大一商会から登場した『CRミニスカポリス』も、乳首や脱衣を演出へ直接取り入れた機種です。
全回転リーチへ発展すると、マミポリスが図柄の回転に合わせて衣装を一枚ずつ脱いでいきます。
大当たりラウンド中にも脱衣映像が流れました。
さらに際どかったのが、大当たり後に行われる確変への再抽選演出。
女性キャラクターが胸を露出し、乳首まで表示される場面が用意されていました。
各リーチで実写版のミニスカポリスが登場すれば、大当たり確定となるプレミアム演出。
アニメの脱衣、乳首の露出、実写アイドルという複数のお色気要素を、一台へ詰め込んでいたのです。
なぜ当時は乳首やヘアヌードを出せたのか


昔の機種が販売された当時も、わいせつな映像を自由に表示してよかったわけではありません。
ただ、初期のパチンコ液晶は3インチから4インチ程度しかなく、映像の解像度や色数も現在とは比べものにならないほど低いものでした。
『CRメタルアーミーV2』の液晶も4インチ。
その小さな画面に粗い実写画像が一瞬表示されるだけなので、現代のスマートフォンで高画質な成人向け動画を見る感覚とはかなり違います。
当時の画質が低かったから法的に許可されたという明確な規定があったわけではありません。
それでも、小さく粗い映像だったため、裸を表示しても生々しさやインパクトが限定されていた面はあったと考えられます。
ホール側も社会も、パチンコ液晶を現在のような映像メディアとして捉えていなかった時代です。
その後、遊技機の液晶は急速に大型化、高精細化しました。
現在のパチスロには19インチ液晶を搭載する機種もあり、1990年代初期の3インチから4インチ液晶と比べれば、画面の面積も映像の迫力も別物です。
4インチの粗い画面で一瞬だけ表示されたヘアヌードを、19インチの高精細液晶で鮮明に映したら、もはやパチンコのサービス演出では済みません。
映画やゲームに近い映像表現が可能になったからこそ、遊技機側にも厳しい内容管理が求められるようになりました。



「昔の液晶は、今のスマホよりずっと小さくて画質も粗かったの。だから同じ裸でも、現在の大画面で見るほど生々しくはなかったはず。今の液晶でヘアヌードを流したら、ホール全体から丸見えになってしまうわね」
エロいパチンコを直接禁止する法律が作られたわけではない


エロい遊技機が消えた理由について、業界の自主規制だったと説明されることがあります。
これは完全な間違いではありませんが、単なるメーカー同士の自主ルールと考えると少し違います。
遊技機の製造と販売には、風営法、国家公安委員会規則、型式試験、都道府県公安委員会の検定など、複数の法令と許認可手続きが関係しています。
法律や規則で補い切れない細かな部分について、業界団体が自主規制を設ける構造です。
2006年1月、警察庁は遊技機メーカーや製造関係団体に対し、性的なもの、残虐なもの、犯罪行為を誘発するおそれのあるもの、著しく射幸心をそそるものを含む遊技機を開発、製造しないよう文書で警告しました。
対象は液晶映像だけではありません。
遊技機の枠、盤面、役物、入賞口、音声など、遊技者から見える部分全般が対象とされています。
その後の解釈運用基準では、善良な風俗や正常な風俗環境を害するおそれのある性的表現として、次のような内容が挙げられています。
- 性器、陰部、臀部、女性の胸部を含む、または想像させる内容
- 性行為や性的な行為を含む、または想像させる内容
- 下着姿を含む内容
- 全裸を含む内容
- 衣服を脱ぐ状況を含む内容
乳首や陰部だけでなく、下着姿や服を脱いでいる途中の演出まで対象です。
したがって、法律の条文に乳首を映してはいけない、ヘアヌードは禁止と直接書かれているわけではありません。
しかし、警察庁が示す技術上の規格の解釈に反する機種は型式試験を通過できず、検定の対象にもなりません。
市場へ出た後に禁止事項への抵触が確認されれば、型式検定が取り消される可能性もあります。
メーカーが自主的に控えているように見えても、その背景には型式試験や検定を通過できなくなる現実的なリスクがあります。
正確には、警察庁の指導と解釈基準を受けて、業界が自主的に表現を抑えている状態。
自主規制ではあるものの、無視して自由に販売できるような軽い規制ではありません。
水着でも胸を触らせる演出は問題になる


現在の規制は、女性が裸でなければ何をしてもよいというものでもありません。
2015年には、水着姿の女性キャラクターの胸や身体をタッチさせる演出について、警察庁から指導が行われました。
画面上の胸部などを遊技者が認識し、目的を持って触れることで映像や音声が反応する仕組みは、性行為や性的な行為を想像させる内容に当たると判断されています。
女性が服を着ていても、触り方や反応のさせ方によっては問題になるということ。
『美麗』のように目押しで裸を開放する演出や、『セクシーショット』のように盗撮を成功させる演出は、現在の基準では企画段階で止められる可能性が高くなります。
まとめ


1990年代から2000年代前半のパチンコ・パチスロには、現在では考えられないほど露骨なお色気演出が搭載されていました。
『美麗』では、BIG中の目押しでパネルを壊すほどAV女優のお宝画像が開放され、難易度が高いほど露出度も上昇。
『CRメタルアーミーV2』では、確変大当たりを5連リミッターまで到達させたプレイヤーだけが、最終ラウンドで女神のヘアヌードを一瞬見られました。
『CR乙姫4』や『CRミニスカポリス』では乳首が表示され、『麗ギャルズ』では大当たり中に野球拳で女性が脱衣。
『セクシーショット』に至っては、のぞきやパンチラ撮影の成功が、そのまま大当たり条件になっています。
こうした機種が販売できた背景には、現在より性的表現に寛容だった時代性に加え、小さく画質の粗い液晶だったことも関係していたと考えられます。
当時の3インチから4インチ程度の液晶で見る一瞬の裸と、現在の19インチ級高精細液晶で見る裸では、映像の生々しさがまるで違います。
その後、警察庁から性的表現を避けるよう文書による警告が出され、女性の胸部、陰部、下着、全裸、脱衣などが問題となる表現として明確化されました。
エロ台だけを禁止する単独の法律が作られたわけではありません。
それでも、現在の解釈基準では型式試験や検定を通過できないため、当時と同じ内容の機種は事実上販売不可能です。
目押しでAV女優を脱がせ、5連大当たりの先でヘアヌードを見る。
小さな液晶の奥に男たちの欲望を詰め込んでいた、平成のお色気パチンコ・パチスロ。
もう二度と新台として登場することのない、大人の遊技機文化です。



コメント