「日本人はロ●コンが多い」
そんな事をネット等でたまに目にする。
確かに日本には若い見た目の女性を前面に出す作品が二次三次問わず多数ある。
制服やアイドル文化も強い。海外では「lolicon」という日本語由来の言葉まで知られているし、日本がそう見えやすい理由はある。
ただ、実際にそうなのだろうか?
実在の未成年者への性的関心。成人出演者が学生風や童顔風の役を演じる作品。二次元の幼く見えるキャラクターを好むこと。この三つは、対象も社会的な問題もまったく違う。
さらにAV市場を見ても、若さを売りにした作品だけが並んでいるわけではない。熟女、人妻、年上女性、巨乳、肉感のある体型、ぽっちゃり、痴女、SMなど、好みは細かく分かれている。
本当に日本人は海外に比べてロ●コンが多いのか。
今回はそれを検証する為に公開されているデータで分かることと、数字がないため断言できないことを分けながら見ていく。
結論:日本だけが突出しているとは証明できない

結論から言うと、日本人が海外より実在の未成年者に性的関心を持つ割合が高いと示す、信頼できる国際比較データは見当たらない。
この種の調査は、そもそも正確に比べることが難しい。
回答者が正直に答えにくいテーマであること。国ごとに「子ども」の年齢区分や質問文が違うこと。空想、持続的な性的関心、実際の加害行為を同じ意味で扱っている調査があること。対象者が学生や犯罪者集団に偏っている研究もあること。
実在の子どもへの性的関心を扱った海外研究のレビューでも、推定値にはかなり大きな幅があり、定義、質問内容、対象集団、調査方法の違いが問題として挙げられている。
つまり、「日本は世界で何番目にロ●コンが多い国なのか」というランキング自体が成立しにくい。
一方で、日本は若さ、かわいさ、制服、二次元キャラクターといった記号が目立つ国ではある。その文化的な見え方が、「日本人はロ●コンが多い」という印象を強くしている面は大きい。
ただし、作品や記号が目立つことと、実在の未成年者への性的関心が多いことは別の話になる。
同じ言葉で混ぜられがちな三つの話

実在の未成年者への性的関心
最も慎重に扱うべきなのがこれだ。
実在の未成年者を性的対象として見ること、性的搾取を行うこと、加害行為に及ぶことは、成人向けコンテンツの好みとは別問題になる。ここでは子どもの安全と権利が最優先であり、フェチの話として軽く扱える領域ではない。
日本でも近年の法改正で、16歳未満の者に対するわいせつ目的の面会要求などを処罰する規定が新設された。性的行為をめぐる年齢保護の扱いも見直されている。
成人出演者による若さ演出
AVで見かける学生風、新人風、童顔風、妹風といった表現は、成人出演者が演じる役柄である。
そこで使われるのは、実年齢だけではない。初々しさ、照れ、恥じらい、未経験っぽさ、体格差、年上との関係性といった記号が組み合わさっている。
こうした作品をどう受け止めるかには議論がある。ただ、成人のロールプレイと実在の未成年者をめぐる問題を一つにしてしまうと、何を問題にしているのかが見えなくなる。
二次元の幼く見えるキャラクター
漫画やアニメでは、見た目の年齢、設定年齢、人格、身体的特徴が現実より大きくズレる。
小柄で童顔でも成人設定のキャラクターがいる一方、現実の人間とは明らかに異なる記号として消費される場合もある。二次元表現への見方は国や文化圏で差が大きく、日本の作品が海外で批判される理由の一つにもなってきた。
ただし、二次元の嗜好から実在の未成年者への関心までを一直線につなげるのも、事実としては飛躍がある。
AVの売れ筋から見えること、見えないこと

「AVで若い女性を売りにした作品が上位にあるなら、日本人はロ●コンが多いのでは」と考える人もいる。
だが、公開ランキングだけで国民性を語るのは難しい。
大手サービスが公開しているのは、基本的に作品単位の順位である。ジャンル別の売上構成比、購入者の年齢、単品購入と見放題の比率、セールの影響まで含めたデータは、継続的には公開されていない。
ランキング上位は、作品の内容だけで決まらない。
・人気女優の新作か
・発売直後か
・大型セールの対象か
・独占配信か
・シリーズ作品か
・SNSで話題になったか
・見放題の対象か単品作品か
こうした条件で順位は大きく動く。
公開ランキングから分かるのは、「その時期に、そのサービスで売れた作品」である。「日本人全体が何を好むか」を示す国勢調査ではない。
少なくとも公開情報だけでは、若い役柄の作品が日本のAV市場で何%を占めるのか、熟女系よりどれだけ売れているのかまでは確認できない。
AVの売れ筋を根拠に、日本人はロ●コンが多いと断言するのは無理がある。
熟女・人妻市場は「若さ一強」を崩す

日本の成人向け市場には、熟女、人妻、母親役、年上女性を扱うジャンルが長く存在している。
これは「若さが売れないから仕方なく出てきた代替品」ではない。
年上女性に甘えたい。人妻という背徳感に惹かれる。生活感のある身体が好き。豊かな肉感に興奮する。年齢を重ねた女性の経験や包容力に魅力を感じる。
若い女性に向く欲望とは、そもそも刺さる場所が違う。
年齢を重ねた女性を中心に据えた、いわゆる「シルバーポルノ」市場については海外メディアでも取材されている。成熟した女性を専門に扱う制作側は、年齢層の高い消費者に購買力があり、年上の出演者を求める市場があると説明している。
もちろん、これだけで熟女ジャンルが市場の何割を占めるかまでは分からない。
ただ、熟女・人妻・年上女性を専門に扱う作品が長く続き、出演者や制作側が成立している時点で、「日本の成人向け市場は若い女性だけを求めている」という説明は成り立たない。
日本のAV市場は、年齢、体型、関係性、シチュエーションまで細かく枝分かれした市場である。
FANZAブックスの年代別データが示すこと

AVそのものではないが、成人向け市場の傾向を見る材料として、株式会社デジタルコマースが2022年に公開した「FANZAブックスレポート2022」は参考になる。
このレポートは、2021年1月1日〜12月31日にFANZAブックスを訪れたユーザーの利用情報を、アクセス解析ツールで集計したものだ。対象はアダルトコミック、美少女ノベル、官能小説、写真集などを含む電子書籍サービスであり、AV購入者だけの統計ではない。
※参考リンク
「FANZAブックスレポート2022」
そのため、「AVの売れ筋」を示すデータとして使うのは適切では無いかもしれないが、年齢層によって何を検索するかが変わる点は参考になる。
同レポートでは、全年齢を通して人気の検索ジャンルとして「ふたなり」「女体化」が挙げられている。また、18〜34歳で特徴的だったのは「男の娘」で、年齢層が上がると「人妻」「熟女」「母」といった語に入れ替わっていく傾向が紹介されている。
ここから、「年を取ると誰でも熟女好きになる」とまでは言えない。
しかし、日本の成人向け市場が、若い見た目の女性だけへ一方向に集中しているわけではないことは分かる。利用者の年齢によって、求める関係性や身体性まで変わっている。
成人向け市場は、単一の巨大な性癖ではなく、細かすぎる好みの集まりでできている。
海外と比べて、日本だけが特殊なのか

海外にも、成人出演者を若い役として見せる表現はある。同時に、年上女性を主役にする「MILF」「Mature」系のジャンルも大きく存在する。
若さを性的な記号にすること自体は、日本だけの現象ではない。
日本が目立つのは、アニメ、漫画、制服、アイドル、かわいい文化が重なり、若さや少女らしさのイメージが海外へ強く輸出されてきたからだろう。
さらに「ロ●コン」という言葉は、日本語由来のまま海外にも広がった。
言葉と作品群がセットで知られた結果、日本だけが特別に若さへ執着しているように見えやすくなった。
ただし、日本と海外のどちらが多いかを語るには、同じ質問、同じ年齢区分、同じ調査方法で比べたデータが必要になる。現状では、その条件を満たす資料は乏しい。
ポルノサイト統計を国民性にしてはいけない

海外比較でよく持ち出されるのが、大手ポルノサイトの年次レポートだ。
国ごとの検索語や人気カテゴリが並ぶため、一見すると「世界の性癖地図」が見えるように思える。
ただし、そこで示されるのは、そのサイトを使った人たちの行動でしかない。
別のサービスを使う人、成人向けサイトを見ない人、規制でアクセスできない人、VPNを使う人、検索候補やおすすめ表示の影響を受けた人は、同じ形では反映されない。
ポルノサイトが出す統計は、客観的な事実のように受け取られやすい。一方で、集計方法や分類、可視化の仕方を企業側が決めている以上、そのまま国民性の証明に使うことはできない。
検索語の流行を見るには使える。
だが、「この国はロ●コンが多い」「この国の男性は熟女好きだ」と断定する材料にはならない。
ポルノサイトの統計は、国民性の証明書ではなく、特定のプラットフォーム上で起きた行動の記録である。
日本はロ●コン大国なのか

日本は、若さ、かわいさ、制服、少女らしさ、二次元キャラクターといった記号が、成人向け表現の近くでも流通してきた国ではある。
そのため、海外からはロ●コン文化が目立つ国に見えやすい。
ただし、日本人が世界と比べて実在の未成年者を性的に好む人が多いと断言できるデータはない。
AVの公開ランキングからも、若い女性を売りにした作品だけが市場を独占しているとは言えない。熟女、人妻、年上女性、豊満な体型、肉感のある身体を求める市場も、はっきり存在する。
FANZAブックスの公開データでも、利用者の年齢が上がるにつれて、人妻・熟女・母といった年上の女性を示す検索ジャンルが目立つ傾向が出ている。
より正確に言うなら、こうなる。
日本は、若さを性的な記号として扱う表現が目立ちやすい国。
しかし、日本人が世界でも特別に実在の未成年者を性的に好む人が多い国だと示す証拠はない。
そもそもさーXに投稿されてはすぐ消されるアレな動画とか、グロサイトにたまに投稿されてる幼女に手を出して民衆にリンチされて星にされてる人達の処刑動画なんかも見るに、もっと他にヤベー国あるよねって個人的には思ったり。
あとがき
「日本人はロ●コンが多い」と言われると、反射的に肯定する人も、強く否定する人もいる。
だが、AVや成人向けコンテンツの市場を見ていくと、話はそこまで単純ではない。
若い見た目や制服風の演出が目立つ作品は確かに多い。一方で、熟女、人妻、年上女性、豊満な体型、生活感のある身体を好む層も、長いあいだ市場を支えてきた。若さだけを求める人間ばかりなら、熟女専門の作品や人妻ジャンルがここまで残るはずがない。
日本の成人向け市場は、「若い女性が好きな人」と「熟女が好きな人」の二択でもない。
細身が好きな人もいれば、肉感が好きな人もいる。初々しさに惹かれる人もいれば、経験や包容力に興奮する人もいる。
それでも日本がロ●コン大国のように見えるのは、制服、アイドル、アニメ、漫画、かわいい文化が、若さや少女らしさを強い記号として使ってきたからだろう。海外から見ると、その記号が実在の未成年者への関心まで含んでいるように見えてしまう。
しかし、作品の見た目が目立つことと、日本人全体の欲望が一つの方向へ偏っていることは別の話だ。
日本は「若さを性的な記号として扱う表現が目立つ国」ではある。
ただ、成人向け市場の中身まで見れば、そこには若さとはまったく別の魅力を求める人たちが、最初から大量にいる。
ちなみに私は、だるんとした肉感があって、剛毛・爆乳・ムチムチな熟女が好きだ。



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